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2007年 01月 02日
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
昨年は本当にあわただしいうちに年が明けておりました。テレビでジルベスターコンサートを見て年を越しました。威風堂々はいい曲だなあと思いました。 今年もいろんな音楽を紹介できればと思います。 昨年のミックスCDのベストは結局、年の頭に出たmixmagのsoulwaxのやつかなあと思ってたら、滑り込みで本当にすばらしいのが出てきました。しかも、またもやmixmagのおまけCD。 英国クラブミュージック大学で21世紀に入って新設されたディスコパンク学部の学部長erol alkan教授は、講演活動(DJ仕事)や共同執筆(リミックス仕事)に関しては非常に精力的であり、高い評価も得ていたのですが、いかんせん自身の研究論文(オリジナルトラック)はまったく発表しないし、著作(ミックスCD)も05年にリリースのbugged outのみということもあり、いまいちその評価の高さが極東の日本までは伝わりきっていなかったのは否めません。 唯一、それを知る機会であったのは昨年のageHaでのフランスのdaft crewカレッジの新進気鋭justice教授との共同講演だったのですが、やはり限られた人数しか体験できていないのが現状。 そんな中で、クラブミュージック大学にとってのnature的な雑誌mixmagが2006年のthe dj of the yearにerol教授を選出し、mix cdをおまけにつけてリリースしたのは嬉しい限りです。これによって、最新の教授の研究の一端を我々極東の研究員もしることができるというものです。 ってことで、たとえ話はこれくらいにして、中身の話。 #1からjusticeのwaters of nazarethの自身のリミックスでスタートで、一気にCDをかけた瞬間から、その場をディスコパンク色に染め上げるや否や、#2でsebastianのwalkmanのerol mix(これって、未発表トラック?)が続き、さらにはmr. oizoにheadmanという誰もが納得のディスコパンクな展開。しかし、次からいきなり空気が変わって、larkのanimal's clawはちょっとモンドなサンプリングとボーカルが懐かしいブレイクビーツトラック。その次はherbertのsmith n hack mixってことで、モンド度はさらにアップ次のclaude von strokeやspillerの流れでちょっとテクノっぽく流れたかと思ったら、spank rockのswitch mixでカットアップディスコの方向にもって行き、後半peachesでもう一度ディスコパンク路線に戻って、digitalismのjupiter room(これまたerol の未発表リミックス)を経て、ラストはhot chipのboy from schoolのerol mixでおしまいという怒涛のDJミックス。 なぜかこれを聞いていて思ったのは、readymade周辺が進化した場合の1つの答えはこういう音楽なんじゃないのかってこと。つまりはかつて渋谷系と呼ばれた音楽の発展系がこの中に図らずも見えたのです。もちろんescalator recordsはそもそもかつて渋谷系の代表的な音楽だったわけですから、それはある意味正しいのですが、そうしたシーンとはまったく関係ないところで活動していたerolがこういうミックスCDをリリースしたのがすごいのです。 もちろん、そんなシーンとは関係なく、mixmagが認めた去年のベストDJによるすばらしいミックスですのでマストです。正直、これ聞いたら去年のsoulwaxは完全にかすみました。選曲はすばらしいながらもいまいちピリッとしていなかったsimian mobile discoのヤツ(あれはコンセプトに中身が追いついてなかった気がする)よりも100倍かっこいいです。 MIXMAG / JAN. 2007 (DISCO 2006 MIXED BY EROL ALKAN)
by mats3003
| 2007-01-02 02:35
| MIX CD
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