FOGA最高!
のっけから、どうしても言いたくなったので、そういう出だしにしてみました。
cubismo grafico名義で素敵な作品をいくつもリリースしている松田chabe岳二の新名義がfogaなわけですが、これがどうして、あまりにもすばらしい作品なのですよ。
まあ、単純に言ってしまえば、フィルターとボコーダーをうまく使ったエレクトロハウスなのですが、突き抜け具合が欧州のハウスとも違うし、日本のクラブミュージックシーン(とりわけ、fogaが比較されやすいだろうオールミックススタイルの音楽シーン)からも100万年くらい遠くにその音はある。
僕はcubismo graficoの1stアルバムであるtout!は、まれに見る名盤だと思うのだけど、このfoga名義のsundaynight clubもそれに匹敵しそうな、そう、tout!収録のmisisippi oneをはじめて聴いたときと同じくらいのすごさを感じます。
fogaに限らず、chabeくんのすごい所はこういうハウスを作ったときに、ボーカルをフルトラックで入れてしまおうとしないということだと思います。
最初からある程度、トラックにおけるボーカル要素を引き気味にした処理をするのは実はけっこう勇気がいることでして、楽曲としての完成度は、もちろんフルボーカルのトラックの方が高いのだとは思いますが、あえて抑えることでクラブシーン、さらにいえばこの曲を自分がプレイしているシーンというのを想定しているのだと思います。
まあ、そんなもっともらしいレビューなんて書いたところで、この曲1曲の魅力には勝てないのだから、それよりはこの曲を手元のi-podにでもつめて、外を自転車ですっとばした方がよさそうな、そんな明るさにあふれたトラックです。