香港で飛行機の中などで読むための本のつもりで、菊池さんの「
CDは株券ではない」を買ったのだが、ちらと読んでみたら、すでに読んだ文章が多いため、こちらは通勤用にまわすことにして、「
音楽未来形―デジタル時代の音楽文化のゆくえ」を飛行機用にまわすことにした。ぱらっとめくったら、double standardの中のノリ君のレビューを引用したタームなんかもあったりして、興味深く思った次第。読んでおもしろければ、増田氏の単独著作のの方も読んでみようかと。こういうアカデミックな話題については友人某氏の意見も聞きたく思ったりもして(私信&誘引)。
少々頭の文章が長くなったので、今日の紹介曲は手短に。
今、あらゆるdjから絶賛を受けているvitalic(エレグラにも来るみたいね)の新作です。
大江さんもfindingsに書いてましたが、おそらく毎晩、世界中のクラブで数千人のdjによってプレイされているだろうヒットチューンです。
もう、どの曲も正直いっしょなvitalicではありますが、今、乗っている人特有のパワーがある12"です。なんつうか、オリコンチャート1位のアーティストのシングルを聞いてる気分?
楽曲のカテゴリー的には彼もまたalter ego以降(実は順序は逆なんだけどね)の音楽ですね。
reworkされて音圧がアップしたタイトルトラックのno funも、アルバムからのカットのnewmanもステキですけど、#B2のrepair machine (disco mix)が好き。ディスコといいながら、どう聞いてもアシッドな展開と気の抜けたボーカルがステキ。男性の裏声かな。いや、まあ、これ、アシッドディスコか。
しかし、このep、ものの見事に人によって好きなトラックが分かれているっぽいのが笑える。各レコ屋のレコメン文もプッシュトラックがまちまち。正直、全部オススメとも全部駄目とも言えるわけか。
ま、聞いたあなたで判断してください。
VITALIC / NO FUN