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2005年 06月 19日
米光さんのオレンジレンジについての記事、けっこう鋭いと思う。
個人的にはオレンジレンジは好きでも嫌いでもないです。 多分、世間のオレンジレンジにアンチな音楽ファンたちがいらだっている理由は、オレンジレンジが世間の様々な音楽を吸収して自分たちで出しまくっているのに、そのファンはそのことに対して何も感じずにそのまま受け入れているって構造なんだろうな。 僕の好きな音楽の多くの部分は元ネタがあって、そこをあれこれ料理するってことに面白さを感じる音楽だったりするので、実のところ、オレンジレンジに対して、やばいなあ、ずるいよなあとは思っても、嫌いとは言わないのです。 前にherzのmoonlight sambaを紹介したけど、そのしばらく後に、同じafters or recordsからリリースされたのが、このamonという当時無名の新人シンガー(ラッパー)の真夏の夜の夢という曲。前作はリミックスという立場での参加だったsunaga t experienceがここでは、プロデュースとして、全面的にかかわってます。 この曲もまた初期の須永辰緒ワークスを語る上では忘れてはならない1枚。 AMラジオのような雑音を伴って入ってくるバイオリンの音と韓国語のアナウンス、聞いているとまるで、チューニングがあってないかのような錯覚を覚える。そこからさらっとウィンドチャイムの音でブレイクすると共にみずみずしい男性ボーカルが始まる。 とにかく最初にでてくるフックのあるコーラスのフレーズがすばらしく、気がついたらいつも口ずさんでしまう。さらにこのコーラス全体をやわらかく包み込むようなピアノの音も、いつも耳で追いかけてしまう魅力がある。ちなみに弾いているのはjazztronikの野崎良太。当時、sunaga t experienceとjazztronikとはメンバーの大半が同じだったというのも、今は懐かしい話か。 ちなみにこのコーラスのメロディ、ちらっと検索してみたら、リップスライムの初期の曲、真昼に見た夢に似てるらしいのですが、そっちは未聴につき、だからどうだとかは、なんともいえないです。 コーラスの後に続く、歌とラップのちょうど中間のような滑らかに流れてゆくメロディラインも最高。amonの声の若々しさが、この曲の青さをたまらない魅力にしている。とにかく全体に青臭いとしか言いようの無い若さがあふれた佳曲です。 ちなみにこれ、その後メジャーリリースでアナログがリカットされてますが、そちらはバージョン違いになっていて、楽曲のイメージがちょっと変わっちゃってるのが残念。 ちなみにこのepでは鈴木雅尭と水谷幸正によるpeanut butter workshopによるリミックスも収録。これが、亜熱帯ダブハウスといった趣で、意外と今聞くと鋭い。 ちょうど今から2ヶ月くらいの季節に聞きたくなる瑞々しい楽曲です。 AMON / 真夏の夜の夢
by mats3003
| 2005-06-19 01:41
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